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ART-SCHOOL "ART-SCHOOL" @新木場 STUDIO COAST
ART-SCHOOL
"ART-SCHOOL"
20111209
at 新木場 STUDIO COAST

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ガラスの墓標
Boy Meets Girl
水の中のナイフ
BLACK SUNSHINE
DIVA
OUTSIDER 欲望の翼
ウィノナライダー・アンドロイド
左ききのキキ
羽根
乾いた花
サッドマシーン
LOST IN THE AIR クロエ
アパシーズ・ラスト・ナイト
LILY
僕が君だったら
フリージア
MISS WORLD
ロリータキルズミー
あと10秒で
スカーレット
Fade to black

SWAN DIVE
シャーロット
foolish
UNDER MY SKIN
ニーナの為に

斜陽

-------------------------------------------------------

9月の終わりに発表された
悲しいニュースと、このワンマンライブの告知。
このライブと、年末のカウントダウンライブをもって
ベースの宇野ちゃんと、ドラムの鈴木さんが抜けてしまう。
なんとなく覚悟をしていたので、告知を聞いたときは
「ああ、やっぱりな」って思って、
でも“解散”の二文字を覚悟していたので
アートスクールがこれからも続く、
それだけでも救いだと思った。

つまり、このライブが、今のアートスクールの
「最後のワンマンライブ」なのです。

数日前からそわそわしてて
ちょっとしたときに泣きそうになって
ああ、わたしってアート好きなんだなって思い知らされて
そんな自分が嬉しくなったのです。

会場へ入ると
ステージの真上に「Art-School」という看板があって
赤い光で照らされていた。
それを見るだけでまた涙が込み上げそうな感じ。

開演時間になって、
照明が落とされて、いつものAphex Twin。
(前回のワンマンから11ヶ月も空いてしまったので)
「早くアートに会いたい」って気持ちと
(今日が終われば宇野ちゃんとキングがいるワンマンは最後なので)
「嫌だ、始まらないで」って気持ちが交錯しているうちに
4人がステージへ。
リッキー、金髪(苦笑)。
アートのライブって比較的静かなのに
今までわたしが見たどんなアートのライブよりも歓声が大きかった。

トディーのイントロから始まったガラスの墓標。
リッキーの声がガラッガラで正直拍子抜けしてしまったのだけど
そんなことより、久しぶりにアートのステージを見れた補正でカバー。
それに、やっぱりCOASTの音響設備って良いんだなぁ。
4人の音が、1つ1つよく聴こえながらも混ざり合っていた。

Boy Meets Girl、いつもみたいに鈴木さんのタムやスネアの跳ねるリズムに耳がいく。
悲鳴に近いようなシャウトを交えつつも
リッキーの声は少しずつ、調子を出して行く。


時に、メンバーが向かい合ったり、ベースとドラムが寄り添いながらだったり
ライブが進んで行く。
BLACK SUNSHINEの間奏の、
リッキーとトディーが向かい合いながら弾くシーンでは
不覚にもまたこみ上げるものが。
トディーが奏でるギターのストロークから、
揺るぎない決意というか、信念を受け取った気がするのです。

DIVAを演奏したあと、少しのMC。
演奏が終わると、客席からメンバーを呼ぶ声が止まなかった。
こんなに名前が叫ばれるライブ、初めて見た。
リッキーが口を開く。
久しぶりのワンマンライブだということ、
ずっとライブをしたかった、ということ
(わたしだってずっとライブが見たかった。)
木「ええと…あの…これ…もう言っていいのかな。
  この公演、DVDになります。
  だから、モッシュとか、ダイブとか大歓迎です。」
木「僕、ロッキンオンさんに怒られたんですよね(苦笑)
  ロッキンジャパンフェスでダイブして。
  ダイブ禁止だって知らなくて…。
  でも、今日はいいよね?笑」

もう少しだけ、アップテンポのナンバー。
勢いと疾走感のある鈴木さんのドラムから始まるOUTSIDER。
心無しかいつもより少し速かったかな?
欲望の翼では、「笑って」という歌詞が刺さる。
こんな日に、うまく笑えないなぁ。
左ききのキキでは、展開ごとに照明の切り替わって、それがとても美しかった。
この頃から、照明にバリエーションが出始める。
リッキーの声も、キキではよく出ていた気がしました。
このライブが、この設備を有するCOASTで行われて良かったなぁ。
羽根の演奏では、OUTSIDER同様に勢いのあるドラムを叩く鈴木さんを照らす、
青い色のライトが印象的だった。

乾いた花、サッドマシーンを立て続けに演奏すると、またMC。
木「今までは盛り上がる曲をやったけど…
  ここからは封印してた禁断のミディアームゾ―ンです」
木「暗めの曲だから盛り上がらないかもしれないけど…」
戸「いや、言うてもみんな好きだと思うよ。」
ここらへんのMCで、トディーが宇野ちゃんと鈴木さんの脱退にも触れたっけ。
戸「(次の曲は)冬によく合う曲です。
  …といっても俺らの曲ってみんな冬向きだね。」

乾いたピアノが無限ループするイントロ。
冬に良く似合うLOST IN THE AIR。
サビ前のブレイクに息をのむ感覚。
忘れたくないな、って思いながら噛み締める。

次の曲もまた打ち込みのリフがあって、
それに合わせてヘッドフォンをした鈴木さんが叩き始める。
テンポは確かにミディアムだけど
決して曲調的に暗いものではないクロエ。
原色の色鮮やかな照明がぐるぐると、ステージの四方八方を照らす。
宇野ちゃんの艶っぽいベースの音。手元。

そこからの数曲は、宇野ちゃんがベースを弾く姿を見ながら
色んなことを思いめぐらせていた。
この光景も、今日が最後。
(正確にはカウントダウンがあるけど行けるかわからないので。)

フリージアを演奏し終えると、またMC。
客席からまたメンバーを呼ぶ歓声。
その中に「キノコー!」って叫ぶ声があって
会場が少しだけ和みました。
木「…キノコ言うなっ!これはボブです!」
ここからはまた盛り上げていくんでみんな盛り上がって下さい、と。
ダイブを示唆する言葉もあったかしら。

MISS WORLDではサビや間奏でストロボが炊かれて 、
一瞬一瞬がスローモーションで切り出された。
目に焼き付いて離れない、美しい光景だった。
ロリータでは、途中で宇野ちゃんの機材トラブル。
ベースの音が一瞬聴こえなくなった。
そんな中でも宇野ちゃんは客席を
拳を挙げたり手拍子で煽ったりしてた。
あと10秒ででは、クロエの時のような
ピンクとオレンジの可愛い色の照明がステージを照らす。
スカーレットではトディーのストロークに合わせて、
スポットライトが彼を照らす。
目まぐるしく時間が過ぎて行く。
もっと、ゆっくり流れて欲しいのに、
全てを目に焼き付けておきたいのに。

あっという間に本編最後の曲になってしまった。
Fade to black。
最後のサビに入るまえのテンポが緩まるところで
またこみ上げて来てしまった。
最後にリッキーが客席に飛び込んできたようだ。

メンバーがステージから去っても鳴り止まない拍手。
アンコールでは、リッキーが
「今月で宇野ちゃんと浩之が抜けるので、
 リスペクトを込めて二人に盛大な拍手を」と。
宇野ちゃんがありがとう、と挨拶をして
鈴木さんは、お辞儀で答えていた。
結局最初から最後まで鈴木さんは一言も喋りませんでした。笑
(訂正:最後の最後に「ありがとう」と言ったみたいです。)

トディーが
「さっきリッキーダイブした時に靴持ってかれたんですよ。
 だから裸足(靴下?)で楽屋戻ってました」
なんて発言も。
リッキーのダイブもきちんと映像に残るのか!

SWAN DIVE、シャーロットと比較的静かなアンコール序盤。
シャーロットでは、陶酔からふと現実に引き戻されて
凄く冷静に、客観的に4人の演奏を見ることができた。
しっかり覚えておこうと思った。

UNDER MY SKINのイントロのベースがはじまると
やっぱり泣いてしまった。
宇野ちゃんが弾く、この曲のイントロが本当に大好きで。
ひなっち時代からアートは聴いていたけど
初めて行ったライブの時のベーシストは既にもう宇野ちゃんだった。
ライブで数多く聴いてきたけど
毎回、違う表情が見える曲だった。

”She's lost a sunshine smile”
アートが内に秘めている
儚さと、でも決して陰気くさくならない光のようなものを感じた。

リッキーがこの後のMCで話した言葉が
もの凄く印象に残った。
「アートスクールは閉じた音楽だって言われて来たけど
 いつも誰かと繋がりたくて、そういう気持ちで音楽をやっています。
 今夜は、感情が繋がってる気がして
 バンドをやってて良かった。」って言ってた。
その言葉が嬉しくて、
アートスクールが今まで活動してきたことも、
これからも活動していくことも、
すべて引っ括めて大切にしたい、と思った。

「ニーナの為に、という曲をやります。
 これはみんなに捧げます。」
という言葉のもと、大切なものをなぞるように
ニーナの為にが奏でられた。
4人の音が、尖っているのにとても優しかった。


ダブルアンコールでは
「COASTは時間が厳しいんですけど、
 スタッフさんが『やっていいよ』って言ってくれたので
 あと1曲だけやって帰ります」
と言って、斜陽が演奏された。
木下さんが、とても大切にしている曲で
(アートとして最初に出来た曲なんだっけ?)
大きなライブではよく演奏してくれるけど、
そんな曲を“第三期”の集大成にも演奏してくれたこと、
とても意味のあるものに感じた。

最後は4人で手を繋いでお辞儀をして、去って行きました。
普段はそういうパフォーマンスを見せないバンドだから
現メンバーでの最後のワンマン、ということを実感させられました。

この夜のことは忘れたくない。
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(以下、雑感です)

この日のライブは凄く良かったのだけど
やっぱり(特に序盤の)木下さんの声が凄く気になって、
そこはちょっぴり残念だったけど、
それでも、そんなのが気にならないぐらい良いものであって。
自分なりに色々考えてみたのだけど
ART-SCHOOLって
”不安定が故に成立している音楽”
なのかなぁ、という結論を見いだした。
今回のメンバー脱退の理由も、正直な話メンバー間の不仲ですが
そういった、負の感情すらもエネルギーにかえてしまうパワーが
彼らにはあるんだと。
トディーも自身のブログの中で
「このバンドは、一回良いライブやってしまうと、
全てがどうでもよくなる様なエモーショナルな瞬間があるんですよ。」
と述べているように。
無機質だったり、よく暗いなどとも言われるけど
内に秘めている熱いものが、きっとあるんだと
信じて止まないライブだった。
リッキーも人と繋がりたいって言ってたし。

不安定だけど、そこが良い。


セットリストに関しては賛否両論あるかもしれませんが
(実際最近にリリースされた曲はほとんど演奏されませんでした)
わたしはこれはこれで
「いつものアートらしいなぁ。」
と満足でした。
いきなりガラっと曲目を変えられても、身構えてしまったかもしれない。
初期に発表された曲や、ひなっち大山さん時代の曲でも
みんな今のメンバーでライブをやって
育ててきた曲だもん。
“集大成”と胸を張って呼べるライブだったとわたしは断言できる。



ART-SCHOOLを好きで良かった。
これからのアートがどうなるかわからないけど
良い曲がたくさん出来ている、というリッキーの言葉を信じています。
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ライブレポ、ありがとうございました
| マコト | 2013/12/05 12:40 AM |